会頭挨拶

会頭 藤田 靖幸

第39回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会
会頭 藤田 靖幸

(市立札幌病院皮膚科)

第39回日本臨床皮膚科医会総会・学術大会を札幌で開催いたします。

北海道ブロックでの開催は、第10回大会(白取 昭会頭、札幌)、第22回大会(根本 治会頭、札幌)、そして直近では2015年の第31回大会(川嶋利瑞会頭、網走)に続く4回目の開催です。北海道を最も楽しむことができる爽やかな季節として、今回は6月17-18日に設定いたしました。伝統ある本会に携わる機会を賜りましたことを、心より感謝申し上げます。

今回は「新時代への飛躍」をテーマにしました。この言葉には、2つの意味を込めています。1つめは、COVID-19が世界中を襲い、そして人類が様々な工夫をもって乗り越えつつある中で、新しい世界を迎えようという思いです。この春から感染対策を緩める方針が発表され、北海道への移動がしやすくなったところでの本会の開催は,何かの縁を感じずにはいられません。従来の学会の雰囲気を取り戻すことを目指して準備を進めています。もちろんコロナ時代の利便性を損なうことなく、ハイブリッド開催でご自宅からも参加することもできます。あるいは本会ではひとまず北海道を満喫していただいて、後日オンデマンド配信で学んで頂くことも可能です。

テーマに込めた2つめの意味は、この数年で急激に進歩している各種治療薬、そして世代交代が進む日本の皮膚科学を象徴したいという思いです。私に近い世代の先生方が多く大学教授や部長職に就任、あるいは開業されておりますが、これらの先生方に日臨皮の意義を感じて頂けるような会を目指し、かつ若手の臨床医に参加を勧めたくなるようなプログラムを用意いたしました。各シンポジウムやセミナーの趣旨に賛同して下さり、ご快諾下さりました先生方におかれましては、この場を借りまして心より御礼申し上げます。

本会のハイライトを紹介いたします。

  1. 特別講演としましては,北海道大学とも縁の深い名古屋大学の秋山真志先生、日臨皮会員でもあられます日本医師会長の松本吉郎先生、そして厚労省の橋本尚英先生先生にお願いいたしました。新時代の臨床皮膚科を占う大切なお話を頂けることと思います。
  2. 文化講演では、北海道から飛び出した期待の星、女子カーリングのロコ・ソラーレのみなさんに来て頂けることになりました。
  3. 特別企画①として、日臨皮会誌で連載中の「なにこれ?」「へぇ~」ベストセレクションを展示いたします。楽しい症例を皆で勉強しましょう。特別企画②は「こんなにあります患者会」です。患者さんの不安を緩和するきっかけとして活用して頂けますと幸いです。
  4. 日臨皮と皮膚科を広く知っていただくことを目指して、第2日目にコメディカル向けのシンポジウムと、市民公開講座を開催いたします。
  5. そのほか数に限りはありますが、参加記念品、皮膚科昆虫記(宮内俊次先生著)、ロコ・ソラーレグッズなど、多種多様な配布を予定しております。

北海道ブロック一同、現地で皆様をお待ちしておりますので、ぜひ本会をお楽しみください!