美容医療コラム

どんな施術を受けると「整形した」ことになる?―美容外科と美容皮膚科の違い

2024.12.16

医療脱毛などが気軽に受けられるようになり、美容医療というものが身近にはなってきたものの、「整形」という言葉にだけは抵抗がある、もしくは周囲の人に「整形した」と思われたくないという方も多いのではないでしょうか。

そもそも「美容外科」や「美容皮膚科」の違いがよくわかっていないという方は多くいます。どちらも美容に関わる分野ですが、その目的や治療内容、アプローチが異なります。

この記事では、美容外科と美容皮膚科について違いを含めてわかりやすく説明し、どんな美容施術が「整形」に含まれるのか? についても解説します。

美容外科とは

美容外科は、外科手術を用いて見た目の改善や形状の変更を目的とします。顔や体の構造に直接的に手を加えることで、理想の外見に近づけることを目指します。

美容外科の主な施術内容

美容外科に分類される施術は、主に以下のようなものです。

  • 整形手術: 二重まぶた(埋没法、切開法)、鼻の整形、輪郭形成など
  • 脂肪吸引: 部分痩せを目的に脂肪を除去する手術
  • 豊胸手術: シリコンバッグや脂肪注入を使った胸のボリュームアップ
  • リフトアップ手術: 顔のたるみを引き上げるフェイスリフトなど

美容外科の特徴

美容外科の治療は、メスを使った手術が主となるため、一般に患者への心身への負荷が高くなる傾向があります。ダウンタイム(術後の回復期間)が必要な施術が多く、しかしその分、効果が長期間持続することが多いでしょう。

美容皮膚科とは

美容皮膚科では、皮膚を健康的で美しい状態に保つための治療を行います。主に肌の悩みを改善することを目指します。

美容皮膚科の主な施術内容

美容皮膚科に分類される施術は、主に以下のようなものです。

  • 脱毛: 医療レーザー脱毛で毛根に働きかける
  • レーザー治療: シミ、そばかす、赤ら顔、毛穴治療など
  • 注射治療: ボトックス、ヒアルロン酸注射によるしわやたるみ改善
  • ピーリング: 古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進
  • スキンケア: 医療用化粧品や薬剤を用いた治療

美容皮膚科の特徴

美容皮膚科の治療は、体への負担が少なく、日帰りで治療できるものがほとんどです。ダウンタイムが短い、または不要な場合も多く、患者にかかる心身の負担も小さい傾向にあります。ただし、効果を持続させるために定期的な治療が必要とされています。

美容外科と美容皮膚科の違い

美容外科と美容皮膚科の違いを端的にまとめると、

  • 美容外科は「形を変える」ための施術
  • 美容皮膚科は「肌を整える」ための施術

ということになります。

どんな施術を受けると「整形した」ことになる?

上で見てきたことを踏まえると、「形を整える」と書いて「整形」だとすれば、定義上は美容外科の手術を受けた=「整形した」ということになるといえます。

一般的にも、外見を変えるために外科的手術を受けた場合に「整形した」とされることが多いですが、実際、周りの人に「整形した」とみなされるかどうかは、人によって感じ方や基準が異なっていたり社会的な了解も関わってくるため、とても難しい問題です。

曖昧なライン:意見が分かれやすいもの

外科手術を伴わない施術でも、「整形」とみなされるかどうか意見が分かれやすいものがあります。例えば以下のような治療です。

  • ボトックス
  • ヒアルロン酸注射
  • 埋没法(二重整形の非切開術)

ボトックスやヒアルロン酸注射によってしわやたるみといった「皮膚の形状を変える」という意味では整形と言えるかもしれませんし、糸を使うだけでメスを使わない埋没法(二重整形の非切開術)であっても、外見の印象が大きく変化するため整形と捉える人が一定数います。

「整形した」と感じる心理的側面

また施術を受けた本人が「整形した」と感じるかどうかも重要な問題です。たとえ小さな変化でも、大きな決断だった場合、自分で「整形した」と認識することがあります。逆にすでにさまざまな施術を受けている人にとっては、外科手術を伴う場合でも、思ったほどの変化が得られないと「整形していない」と感じるかもしれません。

まとめ

「整形した」とみなされるかどうかは、外科手術を伴うかどうか、見た目の変化の大きさ、効果の持続性によるところが大きいでしょう。また、ボトックスや埋没法などの施術は、人によって整形と認識される場合もあれば、美容治療の一環と見なされることもあります。

しかし、例えば、歯科矯正は整形に含まれるでしょうか? また一時的とはいえ外見が大きく変化するヘアカットなどは、ある意味で整形ともいえるかもしれません。このように、結局は明確な線引きのないものについて、人びとがその都度自分自身の都合にあわせて決めているだけなのです。

「整形」という言葉への捉え方を気にしすぎないこと、自分らしさを大切にすること、そして自分の目的や希望に合った施術を選ぶことがなによりも重要です。

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